一般社団法人 グローカル政策研究所

阿部孝則の『寡黙な麻雀王者』

第34回連載

5月23日
第16期令昭位戦A1リーグは前回の第1節から約一月が経過し第2節が行われようとしていました。
第1節の結果は次のようになっています。
順位











上から下まで100ポイント以内となっていてまだまだ始まったばかりということもあり混戦模様です。
私は上位集団の後方に位置していおり1節目の出だしの不調を考えれば上々の滑り出しと言えるかも知れません。
今回の私の相手は6位の藤中慎一郎、7位の松ヶ瀬隆弥、9位の多井隆晴の3名となっています。
Mリーガー2人とベテランとの対戦となり気の休まらない対局になることは言うまでもありません。
1回戦は起家から私、松ヶ瀬、多井、藤中の並びでスタート。
東発に私はドラ1のカン2ソウの先制リーチをするも多井からも追いかけリーチが入ります。
これに仕掛けて対応していた松ヶ瀬が多井の当たり牌を掴んで放銃となり3900。
東2局の私は混一色狙いで仕掛けるも全員に対応され全員ノーテンで流局。
東3局も親の多井から先制リーチが入り多井の1人テンパイで流局。
続く東3局2本場、松ヶ瀬の先制リーチはメンタンピン高目イーペーコーの4-7マン。
私も高目サンショクの5-8マンで追いつきリーチ。
高目の8マンを先制の松ヶ瀬が掴み8000は8600+供託2000の大きな収入。
東4局、私は親の藤中のヤミテンに捕まり5800の放銃。
次局は仕掛けていた松ヶ瀬の1人テンパイとなり南入します。
私は親番でまたしてもピンズの混一色狙いで仕掛けます。
イーシャンテンまでこぎつけたところで松ヶ瀬からリーチが入ります。
これに私は1枚切れの南で放銃し8000は8600の痛い失点。
序盤から出入りの激しい展開となってしまっています。
南2局は松ヶ瀬の1人テンパイで流局しその1本場、多井の先制リーチは高目サンショクの4-7マン。
私はまたもや混一色狙いで仕掛けて応戦しますが松ヶ瀬に交わされ500は600オール。
続く2本場も松ヶ瀬の4000は4200オールのツモアガリとなり手がつけられなくなってきてしまいました。
次局は松ヶ瀬、多井の2人テンパイ。
4本場は藤中が先制リーチ、すぐにツモり1000,2000は1400,2400。
南3局は松ヶ瀬がツモり800,1600。
オーラスも松ヶ瀬が1300をアガリ1回戦が終了。
私は1節目に続き今回も4着スタートとなってしまいます。
2回戦は藤中、松ヶ瀬、多井そして私の並びでスタート。
親の藤中の先制リーチに私も藤中の現物マチでテンパイが入ります。
しかしテンパイ打牌がこれまた藤中の現物マチでテンパイしていた多井に捕まり3900の放銃。
次局は松ヶ瀬との2軒リーチを制した多井が3000,6000のツモアガリ。
東3局、劣勢に置かれていると感じた私はリーチを受けながらも仕掛けて2000+1000の収入。
僅差の2着目に浮上します。
親番を迎えた私はドラのカン6ピンで先制リーチ。
ここに安全牌に窮し後スジになった6ピンを松ヶ瀬から打ち取り7700。
次局は松ヶ瀬が混一色の3900は4200を藤中から出アガリして南入。
まず親番の藤中がリーチで4000オールのツモアガリ。
続く1本場も藤中の先制リーチで流局し1人テンパイ。
更に次局も藤中の混一色仕掛けに全員オリて藤中の1人テンパイ。
ラス目の松ヶ瀬が先制リーチし藤中から8000は8900。
これにより2着争いが熾烈になってきた南2局の松ヶ瀬の親番は多井が交わして南3局。
藤中が1000をアガリオーラスの私の親番。
私はテンパイ打牌が松ヶ瀬のヤミテンに捕まりラス落ちしてしまいます。
2連続4着となり前節に続き苦しいスタートとなっています。
このままズルズルいくわけにはいかない、今日は不調を意識しながらの闘いを強いられるかも知れない。
私はそんな事を考えながら3回戦の対局に入るのでした。
並びは起家私で藤中、多井、松ヶ瀬の順。
仕掛けた松ヶ瀬の軽いアガリの後は藤中の1人ノーテンで東3局。
松ヶ瀬のリーチに親の多井が飛び込み12000は12300の横移動。
東4局は多井が1300,2600のツモアガリ。
南入して親番の私はリーチして1000オールのツモアガリ。
1本場では多井が700,1300のツモアガリ。
南2局は松ヶ瀬がタンヤオ、ツモ、チートイツ、ドラドラの大物手を仕上げダントツトップの状態になっています。
オーラスは多井が1000,2000をツモり終了。
私は何とか2着にぶら下がりギリギリ耐えています。
4回戦は多井、藤中、私、松ヶ瀬の並び。
親番多井の1000オールからスタート。
次局も2600は2700オールのツモアガリ。
更に多井は5800は6400を藤中から打ち取りリードを広げます。
3本場ではドラドラの手牌をもらった私は仕掛けてドラの6マンと9マンのシャンポンでテンパイ、そこに親の多井から6-9マンマチのリーチが入ります。
安全牌が乏しく後のない私が押し切り1300,2600は1600,2900+供託1000のツモアガリで意地を見せます。
藤中の1人テンパイの後は私が400,700のツモアガリで軽く場を回して行きます。
私の親番は先制リーチの多井に松ヶ瀬が追っかけますが多井のツモアガリ。
打点こそ高くないもののトップへの足固めをしっかりしていきます。
東4局は親の松ヶ瀬の1000オールのツモアガリ。
次局は藤中がリーチし500,1000のツモアガリ。
私は2着目をキープしたまま南入していきます。
南1局も藤中がツモり2000,4000。
南2局は藤中1人テンパイで私は藤中に逆転され3着目に落とされてしまいます。
次局は多井が1300,2600のツモアガリ。
親番の私はまず1人テンパイで連チャン。
1本場は混一色で仕掛けて2600は2700オール。
2本場では1人テンパイでついに多井を逆転してトップ目に立ちます。
更に高目12000のリーチをかけて畳み掛けますが、この勝負手はツモれず1人テンパイで流局。
次局もドラの中と2マンのシャンポンリーチを打ちますがこちらも流局となりまさに一進一退の攻防が続きます。
5本場となり今度は多井が先制リーチ、8マンをアンカンすると嶺上開花でツモり裏ドラも2枚乗せて3000,6000は3500,6500。
オーラスも多井がアガリ切り私は多井を追い詰めるも一歩及ばす2着で終了します。
今日の成績は4、4、2、2とし苦しいながらも耐えた1日と言えるのではないかと思います。
トータルポイントもまだ△30程度なので次節以降で地道に返済して行けば良いでしょう。

第35回連載へ続く...

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