一般社団法人 グローカル政策研究所
阿部孝則の『寡黙な麻雀王者』
第40回連載
今回は第16期令昭位戦A 1リーグ第7節の模様をお送りいたします。
第6節までの結果は以下の通りとなっております。
1位の松ヶ瀬から12位の谷井まで600ポイントの差がありかなり縦長の展開になっています。
巷のルールやMリーグなどに比べると順位点の小さいRMUのルールではこれはかなれレアなケースと言えるかも知れません。
現在8位の私は決定戦進出を考えると後のない戦いになっています。
7月25日第16期令昭位戦A1リーグ第7節A卓。
連日暑い日々が続いていますが、この時期RMUではクールビズを採用しており私服とまではいかないもののネクタイをしなくてもいい時期となっています。
しかし長年の癖なのかどうもノーネクタイで対局すると何か気持ちの上で締まらないような気がしてしまい、この時期でもいつもと変わらぬスーツ姿で対局に臨んでしまいます。
1回戦は多井、阿部、白田、仲川の順でスタート。
私は2度のテンパイ外しのあとメンタンピン、高目イーペーコーの満貫手に仕上げ先制リーチとします。
終盤に高目の7ピンをツモり裏も載せて3000,6000。
安手のテンパイを2度拒否し理想的な手牌に仕上げてのツモアガリは打ち手としては最高に気持ちの良いものです。
今日は前回とは打って変わって良いスタートを切れたようです。
『今日こそいけるか!』
東2局、親でピンフのみをテンパイして様子を見ていた私は白田の先制リーチに追いかけるかダマテンを続行するかの選択になります。
強くいくなら追いかけですが、私はダマテンのままいけるとこまでいく選択を選びます。
結果は白田からの出アガリで1500。
次局は白田、多井の2軒リーチとなり白田がツモって1000,2000は1100,2100。
東3局は仲川先制リーチも流局して1人テンパイ。
東4局1本場も仲川の先制リーチ。
安全牌に窮した私はスジを頼りに切った牌で放銃してしまいます。
裏は載らず3900は4200で済んだのは不幸中の幸いですが、今後の展開に暗雲が立ちこめます。
勝負しての放銃は致し方ありませんが、このような放銃は1番良くありません。
気を引き締めるのはもちろんなのですが、逆に弱気になりすぎてもまたいけません。
次局は多井が先制リーチするも1人テンパイで流局。
私はかろうじてトップ目を維持したまま南入となりますが、やはりリードしているときの方が選択肢が広がるため難しい局面が多くなります。
南1局は多井の軽い連チャンの後早い先制リーチでまたも1人テンパイで流局。
南1局5本場となり非常に重い空気が場を支配しています。
トップ目の時に局面が長引くとかなり疲労します。
そしてまたも多井の先制リーチ。
今度はツモり2000は2500オール。
このアガリで多井はトップ目に立ちます。
6本場では白田が先制リーチ。
ドラドラの手をツモって2000,4000は2600,4600の大きなアガリ。
このアガリで3着目まで叩き落とされた私の心中は穏やかではありません。
親番を迎えた私は先制リーチを打つことができます。
これをツモって2600オールとし再びトップ目に躍り出ます。
更に私はリーチ攻勢で畳み掛けます。
これもツモり1000は1100オール。
2本場では白田がツモり700,1300は900,1500。
南3局は私が仕掛けて1300,2600をツモアガリ、ある程度のリードを持ったままオーラスを迎えます。
オーラスは多井がリーチでツモり2着に浮上。
私はトップで初戦を終えまだ戦えるポジションまて復帰することができます。
しかし1回のトップで浮かれていられるような状況ではなくここから先も厳しい戦いが続きます。
2回戦は白田、仲川、阿部、多井の並び。
親の白田の4000オールでスタート。
次局は多井が白田から1300は1600のアガリ。
東2局は仲川と白田の2人テンパイ。
1本場では多井が仲川から1300は1600供託2000のアガリ。
東3局では仲川が700,1300。
東4局は白田が多井から1300のアガリ。
ここまで早い展開で南入となっていますがアガリが取れずツモられ貧乏な私はラス目に落とされています。
しかしここで焦っても何も良いことが無いことを私は知っています。
南1局は仲川が仕掛けて1300,2600。
次局は多井がリーチでツモり返して2000,4000、多井がトップ目に立ちます。
親番を迎えた私は3色確定のリーチをしますが流局、仲川と2人テンパイ。
次局は白田から2900は3200の出アガリ、徐々に差を詰めていきます。
しかし次局は多井が1600,3200をツモアガリ親での反撃もここまで。
オーラスは2着争いの仲川と白田の激しい仕掛け合い。
ドラの南を白田に鳴かれているので私はこれ以上の失点をするわけにいきません。
ラス目であるにもかかわらず反撃を許されず、ラスを受け入れるしかないのです。
この局は流局し多井がトップ、私は4着で終了。
中々ポイントを伸ばす事ができない苛立ちが全くないと言えば嘘になります。
しかし一戦ごとの結果に一喜一憂している場合ではないのです。
常に平常心を保ち冷静に選択をしていかなくてはいけません。
3回戦は阿部、仲川、白田、多井の並びでスタート。
私は白田の先制リーチを交わし2900のアガリ。
次局は先制リーチを打ち1000は1100オールのツモアガリ。
2本場では多井が白田から2600は3200のアガリ。
東2局は白田のリーチに多井が飛び込み8000。
東3局は仲川先制リーチも多井がツモって1000,2000。
東4局は多井の仕掛けに白田が飛び込み7700。
ここまで早い展開ですが点棒の横移動が多く微差ながらトップ目の立場からすると比較的気の休まる展開と言えます。
1本場では私がピンフドラ1の先制リーチ。
親の多井に追いかけられますがこれをツモって1300,2600。
南入の私の親番は珍しく全員ノーテンで流局。
次局私はピンフのみをダマテンとし1000の出アガリ。
トップを確固たるものとするため慎重にそして勝負所を見誤らないよう局を進めます。
南3局は多井が仕掛けて5200を白田から出アガリ。
続くオーラスも親番多井が先制リーチで白田から3900の出アガリ。
1本カードでは白田が先制リーチをするも多井に追いつかれます。
一発で白田が飛び込み12000は12300。
ついに私は多井に逆転を許してしまいます。
次局、ラス目の白田の仕掛けに場がロックされてしまいます。
白田の仕掛けはドラを固めて持っている事が明白であり、手役は混一色か清一色かトイトイに絞られています。
私は七対子を生牌の白単騎でテンパイしますが放銃のリスクを考えダマテンとします。
結果はリーチをしていれば一発となるツモアガリで800,1600。
リーチとしていればトップでしたが、ここは腹を括って勝負に出る事ができずに2着止まりで終了。
しかしそれでも今日の私は30P弱プラスしており最低でもこのポイントは持って帰りたい。
最終戦は連対が必至となる戦いになります。
4回戦の並びは阿部、白田、多井、仲川の順。
先制リーチの仲川の1人テンパイという静かな立ち上がり。
次局は先制リーチの多井に親で12000をテンパイしていた白田が飛び込み、なんと裏4の12000。
東3局は仲川先制リーチも白田が交わして300,500。
東4局は仲川の先制リーチに私のテンパイ打牌が捕まり3900。
続く1本場でも仲川の先制リーチ。
程なくこれをツモって2600は2700オール。
次局私は役牌2つを仕掛けてドラ筋のノベタンでテンパイし。
安目ながらこれをツモって1300,2600は1500,2800。
どうしてもマイナスしたくない私は必死に食らいつきます。
しかし南1局私の親番は多井にあっさり流されてしまいます。
そう簡単好き勝手にはやらせてもらえません。
南2局、私は2-5-8マンの先制リーチ。
これを一発でツモって裏も載っかり2000,4000。
トップ争いに名乗りをあげます。
ラス前でも役牌、混一色をアガリ、微差のトップ目に立ちオーラスを迎えます。
しかし親の仲川が先制リーチ。
仲川はこれをツモりドラドラで4000オール。
最後は多井がツモって2着になり私は3着に終わります。
しかし素点のある3着のためこの半荘のマイナスは0.3Pに留まり、今日の最低限の目標は達成できたと言えます。
しかしながら残り節数も少なくなり決定戦進出の4名に残るためにはやはりどこかで勝負掛けをしないといけないでしょう。
勝負と無謀、冷静と弱気は紙一重であり局面によっても変わってきます。
その局面に合った最良の選択を続けていくことは非常に難しいことです。
簡単ではない、だから麻雀は面白いのかも知れません。
第41回連載へ続く...